■影のMVPはデレ・アリ。攻守ともに貢献し、IHとして新境地開拓へ

 この試合における表のMVPがケインとソンだとすれば、影のMVPはアリだ。先制点の少し前の場面では、相手陣地に押し込むきっかけとなるドリブルで2人をかわし、チャンスを創出。さらに55分の場面では、ケインとソンが相手2CBにマークされていることを利用してフリーで裏抜け。その直後のクロスをケインが決めきれなかったものの、得意の抜け出しからリバプールを失点の危機にさらした。

55分のシーン。相手CBがトッテナム2トップに気を取られる隙にフリーで裏に抜け出した。

 背番号20は守備でも貢献。5-3-2のIHとして相手SBへのプレッシングを正確に続け、自陣ゴール前でもクロスを跳ね返し、その後のカウンターにも顔を出していた。強度の高いトレーニングを課すことで知られるコンテ監督の下、この試合で見せたようなハードワークを継続できれば、IHとして新境地を開拓することになるかもしれない。

PHOTO GALLERY ■【画像】「リバプール対トッテナム」55分のシーン。相手CBがトッテナム2トップに気を取られる隙にフリーで裏に抜け出した。
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4