■GK西川の「マキが最後全部持ってけ」の言葉を実現

 試合後のインタビューで槙野は、こんなことってあるんですね、と尋ねられて、開口一番「お祭り男はエンターテイナーですからね、全部持っていきました」と喜びを語った。

「失点したあとに、西川選手がマキが最後持ってけ、とゴール取りに行けと西川選手に強く背中押されてゴール取ることができました」

 と、GK西川とのやりとりがあったことを明かした。その後のインタビューでは、西川も「槙野選手が後ろに来て、しゅうちゃんどうする、終わらせる? って聞かれて、あと5分あるから取りに行っていいよ、と」いうやり取りがあったことを明かしている。

 あまりにも劇的だった天皇杯の決勝。セレモニーでは優勝カップは槙野と宇賀神が2人で掲げた。

 そして、最後に現役を退く阿部がひとりでカップを掲げ、浦和の2021年シーズンは有終の美を飾った。

「来シーズン、ぼくはいませんが、今いる選手たち、若い選手たちに素晴らしい後押しお願いします。ありがとうございました!」

 と、サポーターに別れを告げた槙野。新しい浦和の戦いがまた始まる。

 

得点

6分  江坂任(浦和レッズ)  

90分 ペレイラ(大分トリニータ)

93分 槙野智章(浦和レッズ) 

 

PHOTO GALLERY 2021年天皇杯決勝「浦和対大分」
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