■狙うは天皇杯!リカルド監督「選手たちの戦う姿勢が良かった」
試合後、リカルド・ロドリゲス監督は、「試合自体は支配しながら進めることができ、相手に対して危険なプレーもできていた。名古屋のようにディフェンスが固いチームとの戦いは簡単ではなかったが、その中でも、関根だったり、江坂だったり、チャンスを作れていた。セットプレーでのゴールは残念ながら取り消されてしまいましたが、惜しい場面は作れたし、試合全体の選手たちのパフォーマンスや戦っている姿勢はとても良かった」と、手応えを話した。
さらに、負傷明けのユンカーや明本をハーフタイムで交代させたことについては、「45分間で交代することはある程度プランとして持っていたもので、選手たちはそれ以上の時間をプレーできる状態ではあったと思うが、次の(天皇杯の)試合だったり、これまでのケガの経緯を踏まえた上で、リスクを冒さずケガなく試合を終わらせた」と、その意図を話し、「今シーズンは53試合があった中で、ケガから復帰した何人かの選手たちも、しっかりと良い状態を取り戻せるようにすることが重要。今回の試合でも、ケガから復帰した選手たちが試合に出ることができたので、チーム全体的として良い状態で臨めるようにしたい」と、天皇杯を見据えた。
名古屋戦でのゴール宣言をしていたユンカーは、負傷明けで3節ぶりのスタメン復帰となったが、後半開始とともに退いた。試合後の会見では、「ゴールは天皇杯に取っておいた、ということになればいいですね。期待していてほしい」と話し、アジアの切符を掴むための決戦に向けて、気持ちを新たにしていた。
また、DFアレクサンダー・ショルツは、この試合でネットを揺らしたものの、オフサイドの判定でゴールとはならなかったが、「結果には満足していないし、名古屋はまとまったチームで、簡単にプレーすることはできなかったが、取り消されたゴールもあり、それ以外にも決定機があった。パフォーマンスは良かったので、来週も同じようなスピリットで戦いたい。今日の試合で天皇杯にしっかりと向かっていけると思います」と、手応えを口にした。
天皇杯の準決勝は12日に行われ、浦和はセレッソ大阪と対戦する。ルヴァンカップの準決勝でも顔を合わせた相手だが、その際にはホーム・アウェーともに失点し、決勝進出とはならなかった。来季のACL出場をかけたリベンジマッチ。浦和は決勝へ駒を進めることができるか。
■試合結果
名古屋グランパス 0―0 浦和レッズ