【Jリーグ分析】浦和「江坂任・小泉佳穂・汰木康也・関根貴大」の連携抜群!「名古屋のゴールネットを2回揺らす」もドロー!次なる目標は天皇杯!リカルド・ロドリゲス監督「相手にとって危険なプレーができていた」【再びアジアの舞台に挑むために】(2)の画像
浦和のリカルド・ロドリゲス監督「天皇杯を良い状態で臨みたい」 撮影/渡辺浩樹 (SONYα9Ⅱ使用)

■12月4日/J1第38節 名古屋グランパス浦和レッズ(豊田)

 4日に最終節となるJ1第38節が行われ、名古屋グランパスと浦和レッズの試合は0-0のスコアレスドローとなり、浦和は6位の成績でリーグ戦を終えた。来季のACL出場権が自動的に与えられる3位以内のフィニッシュは叶わなかったものの、天皇杯を勝ち進んでいる浦和は、来週に行われる準決勝に臨み、アジアの舞台を狙う。

その1はこちら

 

 前節の清水戦、浦和は残留争い中だった相手に対して攻めあぐね、最後まで精細を欠いた。しかも、後半アディッショナルタイムに隙を突かれて、まさかの失点。試合終了間際の被弾で敗戦を喫した。

 リカルド・ロドリゲス監督は、最終節の名古屋戦に臨むにあたって、「前節の(清水戦の)悪いイメージを払拭したい。名古屋戦は天皇杯の準決勝を見据えた戦いにしたい」と話していたが、得点こそ生まれなかったものの、浦和にとっては一定の手応えを得られた試合になった。

 堅守を持ち味とする名古屋に対して、高い位置から積極的にプレスをかけることで、守備に回る時間も少なくなり、ボール保持率は浦和が上回った。また、縦一本でカウンターを狙う相手に対し、浦和はサイドチェンジやロングパスなどを組み合わせながら展開し、攻撃の手数やアイディアは名古屋よりも勝っていた印象だった。

 さらに、MF江坂任・MF小泉佳穂・MF汰木康也・MF関根貴大の4人の連携も際立っていた。これはシーズン中盤に連勝を重ねていた時期に見せたスタイルで、この4人が連動することによって、ボールも人も動かしながら効果的に攻撃を展開していた。実際、この試合でもこの4人が前線からのプレスを仕掛け、名古屋のチャンスの芽を早いうちに摘み取り、素早く敵陣へボールを運んでチャンスを迎えるという場面も多かった。

 最近の浦和は負傷者が続出していたが、この名古屋戦では、FWキャスパー・ユンカーやMF明本考浩、MF柴戸海が実戦に復帰。天皇杯の前に主力選手がピッチに帰ってきたことは大きなプラス材料で、一気に駒がそろったという印象を受けた。

  1. 1
  2. 2
  3. 3