今週末に迎える最終節。浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は、3日に定例会見を行った。浦和はリーグ戦終了後に天皇杯を控えているが、指揮官は今シーズンについても総括した。
浦和はリーグ戦で5位以下の順位がすでに確定している。リカルド監督は、直近の試合について触れ、「(10月2日に行われた)神戸戦以降、勝ちが少なくなってしまったと思う。終了間際にゴールを決められて勝ち点を逃したG大阪戦や清水戦、セットプレーでゴールを取られて取りこぼしがあった川崎戦や鹿島戦など、ディテールで勝てなかった試合がある。そういったところで、3位や4位でリーグを終わらせて、ACL出場につなげることができなくなってしまった」と、振り返る。
さらに、「神戸戦以降はルヴァンカップで敗退したり、複数人のケガ人も出てしまった。11月は川崎、鹿島、横浜F・マリノスと続き、そこが我々の最終的な結果を左右するだろうと思って挑んだ月だったが、その3試合でわずか4ポイントしか取れなかった。さらにその後、清水戦を落としたことで、リーグ戦の3位や4位を逃してしまいました」と、厳しい言葉を並べた。
ここ数か月の戦績から見れば、そのような見解も当然といえるが、それでも今シーズンの浦和は将来を見据えた改革へと本格的に乗り出した。就任1年目となるリカルド監督のもとでチームのスタイルを確立し、若手選手も台頭。来季のACL出場権が与えられる3位以内には届かなかったものの、リーグ戦では常に上位争いに名乗りを挙げ、2つのカップ戦も準決勝まで勝ち進んだ。
「一時期は、同時に(リーグ戦、ルヴァンカップ、天皇杯の)3つの大会を戦っていたが、もしかしたらその影響もあるかもしれません。名古屋も(上記3つにACLを加えた)4つの大会を戦っていて、その影響が見られているように思う。より少ない大会でJリーグに集中できているチーム、たとえば神戸や鹿島との違いは感じていた。ただ、それを言い訳にはしたくない。神戸戦の前は安定していて、4連勝など内容の伴った結果を残すことができていたので、闘う部分を取り戻さなければいけません」と、リーグ最終節での立て直しを誓った。