■刷新と挑戦…“新生レッズ”の今後は?

 今シーズンから浦和で指揮を執るリカルド監督には、この1年はどのような思いがあったのだろう。

 「去年の浦和は厳しい結果で、その後、浦和の監督に就任でしたので、簡単な仕事ではありませんでしたが、浦和レッズの状況を改善し、上位で戦うところまで来ることはできました。まだ十分ではないと思っているが、(長年指揮を執った徳島ヴォルティス以外の)新しいグループで、違った特長の選手たちがいる中でのマネジメントをすることで、自分も成長できた」と、1年間を通じての手応えを話す。

 さらに、「変化をもたらし、成長させていくという考えのもと、3つの大会で長く戦うことができた。これができたのは浦和と名古屋のみ。(リーグとルヴァンカップの)2つの大会では可能性がなくなったので、最後に天皇杯優勝という目標を仕留めたい。就任1年目として考えると良かったと思うが、現状に満足せず、もっと上を目指して戦い続けたい。浦和レッズはここで満足してはいけません」と、語気を強めた。

 「様々な変化が起こっているチームの中で、できるだけ高い順位で終わりたい。最後に天皇杯を獲れれば我々の目標を達成することができる。タイトル獲得とともに、ACL出場権を得ることができるので、それに向けての準備段階として考える名古屋戦も非常に大切です」と、名古屋との最終戦に向けて、改めて気を引き締めた。 

 J1最終節は4日に行われる。浦和は天皇杯のタイトル獲得に向けたこの前哨戦を勝って締めくくることができるか。

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