■プロチームの監督就任は?
__将来的にプロチームの監督として指導するということはお考えになっていますか?
「オファーが来たら考えます。だって、それまで考える時間が無駄じゃないですか」
__具体的にこういうところでやりたいというのはないですか?
「やりたいという希望を通してくれるのだったら、出しますけど。希望を出しても意味がないなら、意味のないことはやりたくないので考えないです」
岩政氏は著書で、強いチーム、勝つチームに共通する点として「選手たちが自立していること」を挙げている。監督が判断を教えるのではなく、選手たちが自分たちで判断できる基準を示すことこそが指導者として重要なことなのだ、と。
あらためて「選手を躍動させられるかが一番大きなテーマ」と語っていた岩政氏の言葉が思い起こされる。今後、指導者としての活躍に期待したい。
(プロフィール)
いわまさ・だいき 1982年1月30日、山口県生まれ。1997年に山口県立岩国高等学校に進学。2000年には東京学芸大学へ一般受験で入学し、同大サッカー部へ入部。大学1年時には関東大学リーグ1部の新人王に輝き、2年時にはアテネ五輪を目指すUー22日本代表にも選出された。2003年5月にはFC東京の特別指定選手となる。2004年に鹿島アントラーズへ入団し、2013シーズンまでプレー。2014年にタイのBECテロ・サーサナFC(ポリス・テロFC)へ完全移籍。2015年~2016年までファジアーノ岡山でプレーし、2017年には東京ユナイテッドFCに選手兼コーチとして加入。2018年10月に現役引退を発表し、現在は上武大学サッカー部の監督やサッカー指導者として活躍している。2021年9月に著書『FootBall PRINCIPLES-躍動するチームは論理的に作られる-』を上梓。