元サッカー日本代表・岩政大樹氏独占インタビュー!(3)アーセナル・冨安健洋とズヴォレ・中山雄太に感じる「欧州の香り」!吉田麻也の「後継者」となりうる2人の選手の画像
冨安健洋 撮影:中地拓也

 2021年8月、自国で開催された東京五輪でU-24のサッカー五輪代表は4位となった。それに続く9月、10月、11月と、今度はフル代表がカタールワールドカップ最終予選に臨み、11月現在、6試合を終えて4勝2敗で6か国中2位につけている。

 日本はワールドカップには初出場だった98年のフランス大会から、これまで6大会連続で出場しているが、はたして「日本と世界との差」は縮まっているのだろうか。

 自身も日本代表としてプレーし、現在は解説者、指導者として活躍している岩政大樹氏にとっても「日本と世界との差」は大きなテーマになっている。

『FootBall PRINCIPLES-躍動するチームは論理的に作られる-』(発行/(株)JBpress・発売/ワニブックス)を上梓した岩政氏に話を聞いた。

■冨安の活躍

 岩政氏は現役時代、CBとして活躍。Jリーグで長年プレーし、日本代表としてもアジアカップなどに出場。2010年の南アフリカワールドカップに臨む日本代表メンバーにも選出された。同じCBとして、アーセナルに所属する冨安健洋の活躍について、そして吉田麻也の後継者候補についても聞いた。

 

__アーセナルでプレーする冨安選手についてどう思いますか?

「チームとしての結果が、彼が入った途端に出始めましたので、すごく良い星の下に生まれている選手。これまでの移籍も含めてですけど、まずそれがありますね。当然それを叶えているのは彼のパーソナリティであったり、持ってる素質であるわけですけども、持って生まれたタイミングの良さみたいなものがある選手だなと思います。なので、順調にこのまま成長していって、どこまで行くんだろうなというところが楽しみな選手です」

__冨安選手はアーセナルで右SBでプレーしますが、日本代表でも右SBでの起用は考えられますか?

「それは僕もあると思います。右サイドバックは酒井(宏樹)選手がだいぶ年齢もいってきましたし、その下が少しフィジカル的に室屋(成)選手は少し大きくなかったり、山根(視来)選手とかは少し線が細かったりとか、守備面の不安がある。ワールドカップ本大会まで行くと、サイドに180cmくらいあってスピードのある選手が出てくるので、その時に冨安選手を(右に)移しても、板倉(滉)選手も成長してきてますし、他の選手でカバーできる部分があるので、十分可能性はあると思います。冨安選手は、あまりこだわりが今のところはないと思います。右サイドバック専門で育っていくよりも、いずれCBに戻っていくと思いますが、いまは、クラブと代表の両方、右サイドバックでいっても全然すぐに移行できるとは思います。いずれにしても試合に出ていることが、彼にとって重要だと思うので、どっちでもいい気がしますね」

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