■長続きしない外国人選手
これら外国人選手の在籍期間は決して長くはない。1度目のJ1昇格の立役者となったFWマルコスは、仙台スタジアムの王様だった。所属初年度にはJ2では得点王となる34得点を挙げ、J1初挑戦の2002年には18得点を奪った。しかし、翌03年に出場したの試合はわずか3試合。希代のストライカーの負傷離脱に伴い、この年、仙台はJ2に降格する。そして翌年、J2で1試合だけ出場したのを最後に、チームを退団した。
シルビーニョは中盤で圧倒的なキープ力を見せてボールの預けどころとなったが、その在籍期間も4年。コンスタントに試合に出たため、この8番が仙台で最も長く活躍し続けた外国籍選手かもしれない。06年にJ2得点王に輝いたFWボルジェスはわずか1シーズンのみの在籍。技巧派MFのチアゴ・ネーヴィスも同じ06年だけの所属だ。同じ06年に入団したロペスの在籍期間は2年。シルビーニョの4年が際立つような短さだ。
ハモン・ロペスは3年間仙台でプレーし、柏レイソルへの移籍を経て、1年半所属した。アクロバティックなプレーで8得点を挙げたクリスランは1年。シマオ・マテは2年半だ。
ベストイレブンに選出されたウィルソンは5年間在籍したが、この間、常に活躍したとは言い難い。12年、13年と連続して13得点を奪ったものの、翌年以降は4得点、4得点、6得点と、本領を発揮することはできなかった。