今季の仙台には多くの選手が所属していた。1年間では7国籍8人の外国人がいたが、イサック・クエンカ、マルティノス、シマオ・マテの3人がシーズン途中で退団。残った5選手も、シーズンを通して活躍したのはヤクブ・スウォビィクだけだ。
フォギーニョは615分、フェリペ・カルドーゾは598分、エマヌエル・オッティは108分、ストイシッチは90分。8人のうち得点を挙げたのはわずか2人で、最多得点者は途中退団となったマルティノスの3点である。得点源として期待されたカルドーゾは1点のみで、その得点試合も1-2で敗れている。
仙台のJ1残留にとって、外国籍選手の活躍は不可欠だ。それはクラブも理解しており、この勝負の年に合わせて多くの助っ人選手を獲得した。にもかかわらず、機能したとは言い難かった。しかも皮肉なことに、退団したマルティノスが奪った3点はいずれも勝ち点に直結している。「チームの輪を乱すことが多々あった」(チーム関係者)という、キュラソー人ドリブラーは、勝ち点5をチームにもたらしたのだ。
ベガルタ仙台というクラブの歴史を語るとき、外国人選手が放った輝きとその輝く時間の短さのアンバランスを思わざるをえない。仙台で活躍した助っ人と言えば、マルコス、シルビーニョ、ウィルソン、朴柱成(パク・チュソン)、ヤクブ・スウォビィクらがまず筆頭に上がるだろう。さらに、ボルジェス、ロペス、チアゴ・ネーヴィス、クリスラン、ハモン・ロペス、シマオ・マテの名前も忘れてはいけないだろう。