■デン「チームに小さなスパークや相乗効果を起こせるように」

 リーグ戦は残り3試合。来季のACL出場権獲得を狙う浦和がその目標を達成するためには、リーグ戦を3位以内で終えるか、天皇杯を獲得する必要がある。天皇杯の準決勝に駒を進めた浦和は、その両方の可能性を残しているものの、リーグ戦は現在6位で、3位のヴィッセル神戸との勝ち点差は8と厳しい局面を迎えている。さらに、次節は現在2位の横浜Fマリノスとの対戦、最終節には5位の名古屋グランパスとの直接対決を控えていて、最後まで油断できない。

 代表戦ウィークのため、リーグ戦は2週間にわたって中断するが、デンは20日にホームで行われる次節に特別な思いがあると明かした。横浜Fマリノスを率いるケヴィン・マスカット監督にオーストラリアのメルボルン・ヴィクトリー時代に指導を受けたデンは、「4年間、同じ釜の飯を食ったので、関係も良好だし、自分をトップチームに上げてくれたのも彼のおかげ。試合に出られたら彼の前で良いパフォーマンスを見せて恩返しをしたい」と、恩師との再会を待ち望んだ。

 12月のリーグ戦終了後には、すぐに天皇杯の準決勝が待っている。チームに負傷者が相次ぐ中で、来季のACL出場権チームは総力戦で戦う必要があるだろう。デンは、「試合に出られない時期は、チームに貢献できないことが悔しかった。ベストを尽くして、チームに小さなスパークや相乗効果を起こせるように努力したい。天皇杯の最後までチームとして戦い、ファンやサポーターにも自分が戻ってきたという姿を見せていきたい」と、シーズン終盤への意欲を燃やし、完全復帰を誓った。

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