■気になる負傷者の現状は?
浦和は負傷者が続出している。3日に行われた第34節の川崎戦では、MF柴戸海が負傷で交代。この日のトレーニングでは、柴戸はウォーキングのみで早々に練習場を後にした。
今夏からコンディション不良が続いていたFWキャスパー・ユンカーは、前節の鹿島戦でスタメン復帰を果たしたものの、まだ万全ではないのか、ハーフタイムでベンチに退いた。さらに、鹿島戦の後半はMF関根貴大が右腕を痛め、交代を強いられた。公開トレーニングでは、ユンカーと関根は別メニューでの調整となった。
また、MF明本考浩は10月16日に行われた第32節のG大阪戦で前半のうちに負傷交代し、リーグ戦は3戦連続で欠場している。浦和のリカルド・ロドリゲス監督は、以前の会見で明本について、「(代表戦ウィークの)中断後には復帰してくれれば」と期待を寄せていたが、この日のトレーニングは体調不良で姿を見せなかった。
DF酒井宏樹も川崎戦の試合終了間際に貴重な同点ゴールを決めたが、その場面で脚を痛め、鹿島戦は欠場した。現在、酒井はワールドカップアジア最終予選に臨む日本代表メンバーに招集されているが、代表合流前にはリカルド監督も酒井の状況について「重傷ではないが、しばらく様子を見る必要がある」と話していて、実際、11日に行われたベトナム戦でもベンチ外となった。
一方、今夏に東京オリンピックのオーストラリア代表に選ばれたDFトーマス・デンは、オリンピックでのプレー後に左足の股関節痛を訴え、4か月近く別メニューでの調整が続いていたが、この日のトレーニングから全体練習に完全合流を果たした。トレーニング終了後、デンはオンラインでの取材に応じ、シーズン終盤の復帰に向けて意欲を見せた。