■勝利はもちろん複数得点が重要に
「2つのミッション」を遂行するための編成と言っていい。
11月11日のベトナム戦、同16日のオマーン戦に向けた日本代表のメンバーが、4日に発表された。メンバーはGKが3人、DFが10人、MF/FWが14人となっている。
「MF/FW」という表記について、森保一監督は「攻撃的なMFとFWのどちらでの起用も考えられる選手がいるため」と説明した。システムによってMFにもFWにもなる選手がいるということだが、チームの戦術や戦略に影響を及ぼすものではない。
注目すべきは前線のタレントだ。今月3日のJ1リーグでケガから復帰したばかりの大迫勇也を招集し、古橋亨梧に加えて上田綺世と前田大然をリストアップしたのだ。さらに、所属クラブでプレータイムを伸ばしている三笘薫も、初招集を受けている。大迫のコンディションを確認しなければならないことを考慮したものであると同時に、2試合ともに勝ち切るために攻撃的な布陣を可能とする編成と言える。
11月シリーズの2つのミッションとは、「ベトナムを3点差以上で下す」ことと、「オマーンを2点差以上で下す」ことだ。
ここまで4試合を終えて、日本は2勝2敗の4位だ。得点は3で、失点も3である。勝点だけでなく総得点でも得失点差でも、サウジアラビア、オーストラリア、オマーンに次いでグループBの4位である。同勝点のオマーンに3位を譲っているのも、総得点が少ないからだ。