【ドラマチックJ2】千葉、来季の「J1昇格」につながる終盤の「8戦負けナシ」!栃木戦「決勝ゴール」の元日本代表DF「少しでも上の順位へ」【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
ユン・ジョンファン監督(千葉)   写真:松尾/アフロスポーツ
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■千葉が8戦負けなしで8位に浮上!

 今シーズンのJ2は残り5試合となり、J1昇格争いにも、J2残留争いにも関わらないチームが出てきている。明確な目標を持つことができないなかで、勝点を積み上げているチームがある。

 ジェフユナイテッド千葉だ。9月18日の30節から37節まで、6勝2分の8試合連続負けなしを記録しているのだ。30節以降の8試合の成績は、磐田や京都を上回る。

 39得点はリーグで12番目の数字だが、失点31はリーグ最少2位を誇る。8戦負けなしのうち6試合がクリーンシートだ。今節の栃木SC戦も、鈴木大輔のゴールを守り切って1対0で勝利している。

 千葉が白星先行でシーズンを終えたのは、フアン・エスナイデル監督が指揮した17年が最後となっている。ユン・ジョンファン監督が就任1年目だった昨シーズンは、15勝8分19敗に終わった。

 今節の勝利で15勝12分10敗とした。順位もシーズン最高位の8位まで上げてきている。白星先行でのフィニッシュと17年以来のひとケタ順位が、現実的となってきた。

 栃木戦後のユン監督は、「しっかりと勝点3を取れたことは良かった」と振り返り、「8試合負けなしの雰囲気を続けていくことが重要」と続けた。決勝ゴールを決めたキャプテンの鈴木も、「今シーズン積み上げてきたものを残り5試合で表現して、少しでも上の順位へいけるようにしたい」と話した。

 千葉にとっての残り5試合は、J1昇格のような大きなものを得るための戦いではない。それでも、Jリーグ開幕以前から日本サッカー界を支えてきた名門にとっては、大きな意味を持つ。復活への足がかりをつかめるかどうかの戦いであり、ひとつでも順位を上げることが来シーズンにつながっていく。

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