■はっきりしている川崎との差

 来シーズン、J1リーグ戦で名古屋が川崎フロンターレ横浜F・マリノスを倒して優勝するためには、やはり攻守両面にわたって一段の強化が必要となるのではないだろうか。

 決勝戦の前半のような守備をしていたら、川崎や横浜FMが相手だったら、間違いなく失点していただろう。

 もちろん、連戦の疲労の極にあったのも確かだし、米本拓司などの不在は守備に影響を与えたかもしれない。だが、長いリーグ戦では(まして、ACLも同時並行で戦うとすれば)メンバーが揃わない時期がかならずやって来る。

 それでも、結果だけは出し続けること。それがリーグ戦での優勝のための必須の条件だ。

 今シーズンの川崎は、絶対的強さを誇っていたが、夏の移籍で三笘薫田中碧がチームを離れてしまう。そして、そんなタイミングでDFの谷口彰悟車屋紳太郎ジェジエウが相次いで負傷してしまったのだ。

 ぞれでも、今シーズンを通じてここまで川崎の敗戦は8月26日の第26節、アビスパ福岡との試合だけだったのだ。

 メンバーが揃わない中で7試合を戦った9月。川崎はルヴァンカップとACLで相次いで敗退してしまった。

 しかし、ルヴァンカップ準々決勝は浦和レッズと2引き分けの末のアウェー・ルールによるものであり、ACLではKリーグ首位の蔚山現代とアウェーで戦って激しい攻防を繰り広げ、結局スコアレスドローの後のPK戦によって準々決勝進出を阻まれたものだった。

 つまり、川崎はこの苦しい時期にも試合自体には負けなかったのだ。

 名古屋も、来シーズンのリーグ優勝を目指すなら、たとえ選手が1人、2人欠けたとしても、あるいは連戦が続いたとしても、安定した守りで守り抜くだけの守備強化を図らなければならない。

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