■10月30日/JリーグYBCルヴァンカップ決勝 名古屋グランパス 2-0 セレッソ大阪(埼玉)
名古屋グランパスがルヴァンカップを制した埼玉スタジアムのピッチで意外な光景があった。
それは、セレッソ大阪との激戦を終えて表彰が終わったあとのこと。名古屋サポーターが集まる場所を名古屋の選手が訪れた際、吉田豊ら選手複数名がスマホを回しては、画面をのぞき込んだり、スマホをグルっと1周させたりしていたのだ。クラブ広報が撮影のために使う場面はよく見られるが、選手たちのこうした行動はかなり異例だ。
よく見ると、スマホ画面には1人の男性が映し出されていた。しかもそれは、名古屋の選手。米本拓司だ。米本は10月20日に負傷箇所を手術しており、戦線離脱中。この決勝の舞台にも来ることができなかったため、LINEのビデオ通話で歓喜の瞬間を共有していたのだ。
米本は名古屋の主力ボランチで、大会MVPに選ばれた稲垣祥と不動のコンビを築いていた。リーグ戦では28試合に出場し、ルヴァンカップにも2試合に出場していた。