■「正直、4年前はうらやましかった」という乾はゴール宣言!

 天皇杯には登録の関係で出場できなかった乾は、この試合に合わせてコンディションを整えてきたという。

 練習後の会見では、「雰囲気よく練習ができて、緊張感もありつつ、リラックスして臨めた。自分は、スタジアム全体を見渡して、“明日ここでゴールを決めたら気持ちいいだろうな”と思っていました。もちろんチームが勝つことが一番だが、その中で自分がゴールを決められたらと思う。ゴールでみんなが喜んでくれることがうれしいので、狙っていきたい」と、ゴールへの意欲を覗かせた。

 今夏に古巣のC大阪に復帰した乾は、「セレッソに帰ってきたからには、タイトルを獲ってみたいと思っていた。まさかこんなに早くそのチャンスがやってくるとは思っていませんでしたが、それはチームメイトに感謝したいですね」と、微笑んだ。

 C大阪から海外へ移籍し、長年、世界を舞台に戦ってきたが、乾は4年前に古巣がルヴァンカップで初優勝した際、スペインでそのニュースを聞いたという。「4年前、ルヴァンを獲った時、スペインで見ていて、本当にうらやましかった。でも、今は自分もその中にいることができる。ファンも含めて、みんなでひとつになって喜びたい」と、タイトル獲得の瞬間に胸を躍らせていた。

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