■選手は猛アピールを繰り返す

 最後には全く別のチームになるであろうことが予想されるが、選手たちは招集された機会に猛アピールを繰り返していくまでだ。17歳で最年少のチェイス・アンリも、既にJリーグで主力としてプレーしている田中聡も、目の前の試合でベストを尽くせるかどうかが次に繋がるということに変わりはない。

ドリブルをする佐藤恵允 U-22日本代表VSカンボジア代表(20211026)撮影/原壮史

 既に香港に勝利しているカンボジアは、後方からしっかりと繋いでいく今どきのチームだった。守備でボールを奪ってからも慌てて大きく蹴り出すことをせず、プレスを細かくかわして試合を作ろうとするスタイルを実践する好チームだったが、日本からすれば綺麗なサッカーをしてくる方がやりやすかったかもしれない。少なくとも、選手たちは自分の強さを出すチャレンジをしやすかった。

 これまで代表とは無縁だった明治大学2年生、佐藤恵允は、この試合が初の国際試合だったが、しっかりと存在感を放った1人になった。 

PHOTO GALLERY U22日本代表対カンボジア代表 20211026
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