■パトリックが試合後に漏らした「めっちゃきついわ」
その後双方に再び決定機があった(結局決まらなかった)ことは関係なく、この時点でなぜ喜びを爆発させ、同点で終えられることに満足したのだろうか。
それは浦和が強かったからだ。
試合後のインタビューで、パトリックは勉強を続けている日本語で「ほんと大変。浦和、めっちゃきついわ」と漏らした。それだけこの試合の浦和は良かった。勝利を強く欲するだけでなく、浦和とタイトル争いを繰り広げていた時代を体験している選手でもあるパトリックがそう判断するくらい、リカルド・ロドリゲス監督が作っている新しいチームは強さを見せた。
ヴィッセル神戸戦、セレッソ大阪戦、と相手の鋭いプレスに大苦戦させられていた浦和だったが、この試合ではガンバが構える形になったことでのびのびとプレーすることができた。