■逆転で残留を果たした例はあるが…
残留ラインの予想も含めて、すべてを計算で弾き出せるわけではないが、数字やデータが重要な指標となるという事実は否めない。今季のJ1は20チームで争われ、近年と試合数が違うことは勘案されなければならないが、1ステージ制復活以降、残り7試合時点で降格圏にいたチームが残留を果たした例は、決して多くない。
ただし、その事例を裏返せば、逆転で残留を果たしたチームがあることも事実である。
2018年のガンバ大阪は、残り7試合の時点では17位だったが、驚異の連勝で9位でのフィニッシュを果たした。降格のなかった昨季であるが、最終節を前に最下位に沈んでいた清水エスパルスは、ラストゲームの結果により、前年までならばJ1参入プレーオフ出場となる16位への浮上に成功した。
歴史は繰り返すのか、それとも新たな歴史が築かれるのか――。いずれにせよ、最後まで熾烈な戦いが続くことは間違いなさそうだ。