「残り6戦」の川崎フロンターレ「優勝が決定する試合はどこか⁉」【川崎フロンターレ、多摩川クラシコ制す(2)】の画像
試合終盤には耐える場面が多かった川崎 撮影:中地拓也

■10月2日/J1第31節 川崎フロンターレ - FC東京(等々力競技場)

 前半アディショナルタイムにFWレアンドロ・ダミアンが先制点を奪ったものの、その後、FC東京が試合を支配。GKチョン・ソンリョンの好セーブや、DFジェジエウが見せた神カバーリングがなければ、アウェイチームに逆転を許してもおかしくないほど攻め込まれた。

 試合開始時点でキャプテンマークを巻き、決勝点をアシストした登里享平が「率直に、本当に情けないくらい疲れていました。タフさが自分たちになかった」と話すほどの疲労が、選手の体を支配。連戦・海外遠征・隔離のダメージを和らげたのは、集まった9700人超えのサポーター・観客だった。試合終盤は、その川崎フロンターレのサポーターが見守るコーナーフラッグの前で家長昭博知念慶が体を張って時間を稼ぐなど、なりふり構わず勝利を欲した。鬼木監督も「最後はああいう形になると思っていた」と覚悟をしていたほどの防戦だった。

 直近の3戦連続逆転勝利とはまた違った厳しい展開で、おれでもダミアンのゴールを守り切って勝ち点3をゲット。今季の勝ち点を81とした。

 現時点で、優勝の可能性を残しているチームは2つ。首位・川崎と2位・横浜F.マリノスだ。3位・ヴィッセル神戸の勝ち点は57。神戸の残り試合は7試合で上積みできる勝ち点は21なので、この時点で川崎を上回ることはできない。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4