25日にJ1第30節が行われ、FC東京と浦和レッズの試合は、ホームのFC東京が先制したものの、浦和が逆転して2-1で勝利し、これでリーグ戦3連勝となった。
好調の浦和がゲームを支配するかと思われたが、1本のロングボールで試合開始直後に先制を許した。しかし、前半アディショナルタイム、浦和は敵陣で選手が連動してパス回しをすると、最後はDF酒井宏樹が押し込んで、前半のうちに同点に追いついた。
失点シーンに関わった酒井にとって、ミスを帳消しにするゴールとなり、本人も試合後には「1失点目は完全に自分の責任で、前半のうちに追いつけたことは良かった」と、胸を撫で下ろした。開始直後の失点は衝撃的だったものの、修正を図った浦和は、後半21分にFW江坂任のゴールで勝ち越すと、試合はこのまま終了し、2-1で逆転勝利となった。
試合後、リカルド・ロドリゲス監督は、「早い時間に先制されたことは大きなショックもあったが、失点後も選手たちしっかりと立ち上がってプレーができていた。前半を同点で終われたことは大きかったし、あのゴールでチームに勢いがついた」と、酒井の同点弾を絶賛した。また、逆転ゴールを決めた江坂も酒井のプレーについて、「球際の強さを見せてくれるし、1対1のところでも勝ってくれて、ボールを預けてくれるだろうという信頼感がある」と話した。長年、ヨーロッパの第一線で経験を積んだ酒井の影響力は計り知れないものがあるようだ。