■半田は右サイドバック定着で攻撃力を高める
J2リーグから世界へ――。今夏、ジュビロ磐田からブンデスリーガ・シュツットガルトに移籍し、リーグ戦3試合目でデビューを飾った伊藤洋輝に続く“ネクスト伊藤”、続いてはパリ五輪世代のDF、2002年1月生まれのモンテディオ山形所属・半田陸も成長著しい。プロ1年目の昨シーズンはCBでの出場が多かったが、今シーズンは右サイドバックのファーストチョイスとしてスタメンを勝ち取っている。
シーズン開幕当初は、思い切りの良い攻め上がりをアピールしていた。カウンターで誰よりも早く相手ゴール前へ飛び出し、シュートにも意欲的だった。
ピーター・クラモフスキー監督の就任後は、プレーがブラッシュアップされている。タッチライン際だけでなくひとつ内側のレーンでもプレーするようになり、ビルドアップやチャンスクリエイトに関わっている。オーストラリア人指揮官の現代的なスタイルに刺激され、攻撃性能を開花させているのだ。
世界基準に照らすと、176センチのサイズはセンターバックよりサイドバックに適性がある。何よりも、今シーズンのJ2で見せている攻撃力を生かすにはサイドバックがいいだろう。
プロ入り前のインタビューで、半田は「将来的にはヨーロッパでプレーしたい」と話していた。かつて描いた夢は、いまや現実的な目標となっている。