■見事な融合を果たした江坂と小泉
江坂と小泉は、同じトップ下のポジションを主戦場とする。今夏に浦和に移籍してきた江坂だが、それまでは小泉がトップ下で攻撃を牽引してきたことで、江坂の移籍が決定した際にはこの2人が共存する形を取るのか、はたまた競争をしていくのかと注目されていた。
2人が同時に先発したのは、9月1日に行われたカップ戦の準々決勝の第1戦、川崎戦が初めて。その試合から今節まで、公式戦4試合連続で江坂と小泉が同時起用されている。カップ戦では、王者・川崎を退け、準決勝進出を果たした。また、リーグ戦の2試合においても、この2人の連携から攻撃陣が躍動し、複数得点で勝利している。他の選手たちも「江坂と小泉が前線で良い距離間を保ちながらプレーすることで、チーム全体の連携も良くなっている」と口を揃え、リカルド・ロドリゲス監督も今節の試合後には、「コンビネーションやプレーの質が上がってきている」と評した。
直近の試合ではワントップで先発している江坂だが、後半25分にFWキャスパー・ユンカーが投入されてからは右SHの位置に入ってプレーした。江坂は、「ユンカーにはよりストライカーとしての役割が任せられるが、自分はボールを落ち着かせることや相手の最終ラインを突破する一つ前のところで仕事ができればと思っている。今日の試合もうまく左右に顔を出しながらプレーできた」と、ユンカーとの役割について比較しながら、自身の持ち味についても言及した。
小泉との関係性だけではなく、チーム全体の雰囲気についても、「より多くコミュニケーションをしていくことが大切。試合やトレーニングで起きた現象についてコミュニケーションをするようにしている」と、江坂は自信を覗かせた。それぞれの特徴を生かし合いながら、浦和はさらに進化を続ける。
■試合結果
浦和レッズ 2―0 セレッソ大阪
■得点
10分 江坂任(浦和レッズ)
59分 汰木康也(浦和レッズ)