うれしいゴールだった。
「ここ1カ月くらい平川忠亮コーチがヘディング練習にずっと付き合ってくれていた。練習では1本も入らなかったのですが、こういうゲームで取れたのは自分としても大きかった」
サイドからのクロスに汰木とGKだけという単純な練習だったと言うが、実戦で功を奏した。
リーグ戦では今季初ゴールだった。「1本ゴールが欲しいな」という思いがやっと通じた。
酒井宏樹のボレーで始まった合計24本のシュートの打ち合いを制したのは浦和だった。浦和の13本に対して、横浜FCもフェリペ・ヴィゼウ、ジャーメイン良らが11本のシュートを放ったがゴールには至らなかった。
浦和は89分、大久保智明からのボールをフェイスガードが取れたキャスパー・ユンカーがシュート、GKスベント・ブローダーセンが一度は止めたが、こぼれ球を大久保が落ち着いて左足で決めて横浜FCを突き放した。J1初ゴールだった。
結果的に明暗が分かれた1戦だった。
浦和はリーグ戦4試合連続で無失点だ。来季のACL出場が狙える位置が視野に入って来た。
横浜FCには最下位という不名誉なポジションが重くのしかかる。