■今の攻撃陣では点を取れない
―そうなると、切り替えなどの対処は早い方がいいのではないでしょうか。
後藤「そりゃあ、そうなんだよ。でも、次の2試合は本当に落とせない、すごく難しい試合。そこでギャンブルした方がいいかと言われたら、僕はそうだとは思わない。少し渋いかもしれないけれど、やはりベテランで、最低限これはできるという選手を使っていくという選択が正解だと思うな。来年のワールドカップ本大会にはこのチームじゃダメだけど、予選を乗り越えるには、ある程度安全な選択をしていくしかないんだろうと思うな」
大住「僕の意見とは正反対。後藤さんがそんな慎重な意見で、こんな展開になるなんて珍しいね」
後藤「そうだね、不思議だね。中国戦みたいな展開になっちゃった」
大住「ごろっと替えろというんじゃないけど、攻撃が今のメンバーじゃダメだと思うんだよね。だったら、もう若い選手でチャレンジしてみたらと思っている。別に冒険でも何でもなくて」
後藤「後ろが安定しているから、多少の冒険はできるかもしれないけど…」
大住「このメンバーじゃ、サウジアラビアからも、オーストラリアからも点は取れないよ。今回の攻撃陣ではできない。だったら、勝負をかけてみたらどうかなと思うの」
後藤「森保一監督はそんなことはしないと思うけどな。僕が監督だったら、やはり次は安全な策でいくだろうな。変えていくのは、次の2試合を乗り切ってから。その次はベトナムだし」
大住「安全にいくと言っても、例えば2試合とも負けることもあり得る。少なくとも、点が取れなきゃ勝つことはできないんだから」