■「日本と対戦する国はしっかりと研究してくる」「乗り越えなきゃね」
―オマーンは今回の試合にあたり研究をしてきて、見事に日本への守り方を実践しました。これがアジア諸国に、日本の倒し方のサンプルとして提示されてしまったということは?
後藤「日本がちゃんとした状態で戦えば、あの程度の事は回避できたはず。けど一番問題なのは、今回で日本が実際にやられちゃったから、相手が“やればできるぞ”って思っちゃったこと。
日本には勝てないから引き分けで、って思っていた国、たとえば中国とかにも、もしかしたら同じように思わせちゃったかもしれない。まあ、中国がオーストラリアに負けたら、そんなこと考えている余裕はなくなるだろうけど」
大住「どっちにしろ、日本と対戦する国はしっかりと研究してくるからね。今のJリーグで川崎フロンターレが遭遇しているものと同じ。それを乗り越えなくちゃ」
後藤「そうそう。乗り越えないと、ワールドカップでベスト8なんて言っていられない」
大住「ワールドカップに出られない可能性だってあるんだから。プレーオフとかね」
後藤「リオ・オリンピック予選で、なでしこジャパンが初戦でオーストラリアに負けたよね。場所はやっぱり大阪だった(当時のキンチョウスタジアム。今のヨドコウ桜スタジアム)。相手は研究を重ねてコンディションを整えて、日本戦に照準を完璧に合わせてきて。それに対して、日本は初戦で負けて、あれよあれよと敗退してしまった。今回のオマーンとの試合は、その試合を思い出させるものだったね」
大住「だから、次の中国戦は死に物狂いで戦わないとさ。イエローカードを貰っても、レッドカードを貰っても、とにかく勝ち点を取るために戦う。次は絶対に負けてはいけないよ」
後藤「まあ、今回よりはコンディションも上がるだろうから」