■交代策で流れは変わったのか?

 後半頭に入った古橋は左サイドを果敢に仕掛けチャンスを作っていた。古橋が左サイドに入ったことで日本は徐々にリズムをつかみ、サイドからの攻撃が活性化した。古橋のポリバレント性が日本にもたらす影響は大きいと言えるだろう。次に投入された堂安も、積極的にボールに絡み日本の攻撃にリズムを与えた。右サイドでボールを持ち、簡単に捌いたりすることで相手DFを動かしていた。持ち味のドリブル力を発揮していたとは言い難いかもしれないが、チームに貢献しようとしていたのは見えた。

 最後に投入された久保は、堂安や柴崎岳らとのコンビネーションでこじ開けようとしていた。久保の投入で流れが変わったと言える。右サイドで崩そうとしていたかと思えば、左サイドでシュートを打つシーンも。トップ下に入った久保だが、右に左に流動的にプレー。オマーンの堅守に対しては久保の動きが効果的だったと言える。

 今回の試合のピッチコンディションを考えると、久保を右サイドで先発させても良かったかもしれない。もちろん伊東のスピードは日本の武器だが、ボールが止まりやすいということを考えれば細かいタッチのドリブルを得意とする久保を先発にしても面白かったかもしれない。

 9月7日に行なわれる中国代表戦では、森保監督は果たしてどんなメンバーで臨むのか。カタール・ハリファ国際スタジアムでの一戦は、早くも絶対に負けられない試合となった――。

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