■前回対戦は0-5で大敗も…今節は王者に善戦
浦和と川崎の前回の対戦は、3月21日行われた第6節。この時、浦和は0-5で大敗している。当時は、今シーズンから就任したリカルド・ロドリゲス監督が目指すサッカーもチームに浸透しきれていたとは言えず、川崎の圧倒的な強さに成す術なく屈した。しかし、日を追うごとにリカルド監督の戦術が体現できるようになり、直近のリーグ戦では4戦負けなしと戦績も安定してきている。
それに加えて、江坂をはじめ今夏に移籍してきた新戦力も徐々に融合しつつある。今節は川崎が守備に回る時間帯も多く、これは少しずつチームが向上してきている証と言えるだろう。実際、川崎の鬼木達監督も「結果的に同点で終われたことは良かったが、内容としてはかなり苦しめられた」と眉をしかめた。
しかし、それだけに勝てなかったことは余計に惜しい。試合は後半27分に川崎にPKが与えられ、同点に追いつかれる展開に。その後、浦和は追加点のチャンスを多く演出したが、決め切ることができなかった。次戦に向けて、江坂は「勝ちたかったけれど、内容としては自分たちが目指しているところに近づいたので、ポジティブに捉えていいと思う。次はしっかりと勝ちにいきたい」と、リベンジを誓った。
第2戦は9月5日に行われる。また江坂と小泉が共闘しながら躍動するのか、川崎を破って準決勝に駒を進めることができるのか、次戦も見どころは多そうだ。
■試合結果
浦和レッズ 1―1 川崎フロンターレ
■得点
35分 関根貴大(浦和レッズ)
73分 家長昭博(川崎フロンターレ)