【Jカップ分析】江坂任「勝たなければ」小泉佳穂と作り出した「軸」【浦和サポーター待望のW先発】(2)の画像
江坂任と小泉佳穂のコンビネーションで川崎に善戦 撮影:中地拓也

■9月1日/Jリーグカップ準々決勝・第1戦 浦和レッズ川崎フロンターレ(浦和駒場)

 9月1日にJリーグカップ準々決勝の第1戦が行われ、浦和レッズと川崎フロンターレの試合は、1-1の引き分けに終わった。

 

 浦和は4-2-3-1のフォーメーションで、ワントップの位置には今夏に浦和に移籍してきたFW江坂任が入った。トップ下はFW小泉佳穂。同じトップ下のポジションを主戦場とするこの2人は、江坂の移籍が決定した当時から「競争になるか、共存になるか」と注目されていたが、今節は初めてのスタメン同時起用となった。

 

 江坂は、「佳穂とは離れすぎず、近すぎず、お互いに見合って良い距離間でプレーできた。その距離間が良かった分、ボールがしっかりと保持できたし、良い関係が築けた」と、小泉とのコンビネーションには満足している様子。さらには、「自分と佳穂だけではなく、全体の距離間が良かった。奪い方も良かったし、奪ったあとの繋ぎもスムーズだったので、今日の距離間をベースにしたい」と、江坂と小泉の良好な距離間を保つことで、チーム全体の相乗効果もあったという。

 

 実際、江坂と小泉のどちらかがボールを持った時には、またその一方へとパスを送り、ボールを受けた側が相手の背後に抜け出すというシーンは、試合全体を通して見受けられた。さらに、そこへMF汰木康也やMF関根貴大といったドリブラーの選手が絡むなど、サイドからの攻撃でチャンスを迎える場面も多く見られ、攻撃の手数やアイディアは豊富にあった印象だ。江坂も「汰木や関根が背後に抜け出してくれて、そのバランスやポジショニングは、やっていても楽しかったです」と話す。

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