■右利きのCBが並ぶ意味
また、エリック・ガルシアの加入で、後方からの球出しは円滑になった。
昨季まではジェラール・ピケとクレメント・ラングレの2人が不動のセンターバックだった。クーマン監督は3バックも使っていたが、最終ラインが3枚でも4枚でも、ピケとラングレは外せない選手になっていた。
ここにE・ガルシアが加わり、当然、選手層は厚くなった。それだけに留まらず、新たな変化も生じる。
例えばE・ガルシアとピケという右利きのCBが並ぶことで、右CBのE・ガルシアのドリブルでの中盤侵入、縦パス、サイドチェンジ、あるいはピケが左CBに入ることでの配球の際にボールつける位置が変わってくる。ボールの循環に、新しい流れが出てきている。