■盤石の中盤のベースとなる要素

 そのデパイやグリーズマンを、ペドリ・ゴンサレス、フレンキー・デ・ヨング、セルヒオ・ブスケッツが中盤からサポートする。

 この3選手はバルサの盤石の中盤になりつつある。ペドリ、デ・ヨングといった選手が特徴的なのは、技術を備えているのはさることながら、アスリート能力が高いことだ。少年時代にサッカーと陸上を”兼任”していたというペドリは、ポジショニングと状況判断に優れているだけでなく、走れる。この夏に行われたEURO2020においても、1試合平均走行距離は全選手の中でトップ5に入るほどだった。

 デ・ヨングは昨季、クーマン監督の下でキャラクターが変わった。アヤックス時代は最終ラインに下がりビルドアップを行う選手だったが、昨季からは2列目からの飛び出しが格段に増えた。ペドリと同様に走れて、なおかつボディコンタクトに強い。この2選手がインサイドハーフに構えていれば、「全員攻撃・全員守備」とハードプレスは十分可能になる。

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