■東京五輪を経験したDFの要

DF:冨安健洋

所属クラブ:ボローニャ(イタリア)

生年月日:1998年11月5日(22歳)

 冨安健洋は東京五輪前からA代表として活躍し、東京五輪、A代表でも吉田麻也の相棒としてプレーしてきた。イタリア屈指のDFにまで成長し、欧州のビッグクラブが獲得に名乗りを挙げるほどの逸材である。今後の日本代表の未来を背負うセンターバックだ。

 アビスパ福岡の下部組織出身である冨安は2016年に正式にトップチーム昇格。同年にプロデビューを果たすと、その後は主力に定着した。2018年1月にベルギー1部のシント=トロイデンVV(STVV)へ移籍し、初の海外挑戦を果たす。そして2019年7月にイタリア・セリエAのボローニャへ完全移籍することになった。移籍当初ボローニャでは主に右サイドバックを務め、イタリアでの評価を上げると、ACミランアタランタ、トッテナムが獲得に興味を示しているという報道もあった。今後の去就に目が離せない選手だ。

 冨安の特徴は対人の強さだ。デュエルの強さに定評があり、強いフィジカルも魅力的。また、188cmという長身を活かした空中戦もイタリアで磨いてきた。さらには右サイドバックでプレーしたことにより、攻撃力も増したようにも思われる。まだ22歳であるため、今後の成長にも期待できる。今回の代表戦も大きな糧として、次のステップアップにもつなげて欲しい。

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