日本サッカー協会(JFA)は8月26日、FIFAワールドカップカタール2022・アジア最終予選のオマーン代表戦(9月2日)と中国代表戦(9月7日)に臨むメンバー24名を発表した。7大会連続の出場がかかるアジア最終予選が始まる。今回は、オマーン戦と中国戦に臨むメンバーの中からディフェンシブの注目選手3人を紹介する。
■代表初招集の東京五輪代表守護神
GK:谷晃生
所属クラブ:湘南ベルマーレ
生年月日:2000年11月22日(20歳)
東京五輪前にA代表経験がなく、同大会直後に”昇格”となったのが谷晃生だ。今回のメンバーの中では唯一の初招集となっている。湘南ベルマーレで守護神に君臨する谷は、Uー24日本代表として臨んだ東京五輪で全試合にフル出場。日本のゴールマウスを守り、チームのベスト4進出に貢献した。数々の強豪国と戦い貫禄が出てきたようにも思われる。
ガンバ大阪ユース出身の谷は2017年3月に行われたJ3リーグ第1節ガイナーレ鳥取戦でG大阪Uー23の一員として出場し、Jリーグ初出場を記録。2018年から正式にトップチーム昇格となった。そして2019年12月に湘南ベルマーレへ期限付き移籍。昨年7月の鹿島アントラーズ戦で移籍後初出場を果たし、その後は湘南の守護神に君臨。期限付き移籍期間を1年間延長し、今季も湘南でプレーしている。
谷の特徴は抜群の反射神経と安定したセービングだ。東京五輪でも持ち前の反射神経でPKストップなどチームに貢献。また、安定したセービングで守備にも安定感をもたらした。谷によって救われた試合も多かった。所属する湘南でも今季J1リーグ23試合に出場27失点、クリーンシート(無失点)は7試合という好成績を残している。ここまでA代表での経験はないが、20歳でA代表を経験することで得る経験値も大きいはず。今後を見据えるためにも、今回の代表遠征で多くのものを得て欲しい。