■槙野「新加入選手たちも自発的に…」

 加えて、今の浦和には様々なポジションでプレーできるユーティリティの高い選手がそろっている。MF明本考浩にいたっては、これまでの起用においてはワントップ、SH、SB、ボランチと、ほぼすべてのポジションでプレーをしていて、毎試合でちがった側面を見せてくれる。サポーターにとっては、スタメンの発表はもちろん、リカルド・ロドリゲス監督が交代カードを切る度に、どのような手法を取るのかと、ワクワクと高揚した気持ちになるのも当然と言える。

 また、こうした新戦力との融合を図るなか、今節の広島戦でキャプテンマークを巻いたDF槙野智章は、試合後の会見で現在のチーム状況についてコメントした。「飲水タイムの時の様子を見てもらえれば分かると思いますが、新加入選手も含めて、それぞれの選手たちが自発的にコミュニケーションをし始めて、自然といろいろな場所でやり取りが生まれている。それは試合中にピッチの中でも積極的に行われていること。そういう雰囲気は今のうちのチームの特徴なのかなと思います」と、選手同士のコミュニケーションが充実している様子を明かした。

 今夏の新加入選手たちが続々とデビューを果たし、それぞれの個性や特徴もチームに生かされ始めている。真の融合まではあと一歩というところだろう。まるでカメレオンのように変幻自在な姿を見せながら進化を続ける浦和のサッカー。サポーターが思い描く“理想のスタメン”も、熱いプランニングが止まらない。

 

■試合結果

浦和レッズ 1―0 サンフレッチェ広島

 

■得点

15分 キャスパー・ユンカー(浦和レッズ)

  1. 1
  2. 2
  3. 3