■川崎と横浜は4対1

 勢いだけでなく、試合数の面から見ても横浜は有利な状況にある。横浜がリーグ戦のみとなっているのに対し、川崎はリーグ戦に加え、ACL、天皇杯、ルヴァン杯と4つのコンペティションを同時に戦うこととなる。特にACLは、コロナ禍での海外往復などコンディション調整を難しくする。そのうえ、先述したように主力選手を移籍や負傷で欠く中での過密日程を戦い抜くことで、選手の負担も大きくなる。これ以上の負傷者を出さないうえで、鬼木達監督には難しいかじ取りが要求されることとなる。

 昨季、圧倒的な強さを見せて独走優勝を決め、今季もここまで無敗を継続している川崎。その背中を捕捉する横浜。そのし烈な優勝争いは、さらに白熱化することとなる。

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