■「“できる”という自信を持ち帰ってきました」
前田はこの3得点によって、今季の通算得点を13にした。これで、チーム得点王だったオナイウの12得点を抜き、マリノスのトップスコアラーになった。オナイウの移籍を受けてチームは浦和レッズから杉本健勇を獲得。その杉本が前節、さっそくゴールを決め、チーム内競争の厳しさに変わりはない。
「前田はウイングだけでなく、攻撃的MFやFWもできる選手。ただ、こうした前線のポジションの層が厚いのも事実」
マスカット監督が話すように、リーグ随一の厚さをトリコロール軍団は誇る。それでも、ポジションを譲る気は前田にはさらさらない。「(五輪を経て)“できる”という自信を持ち帰ってきました」と力強く話す23歳の韋駄天が、マリノスを逆転優勝に導いてみせる。