■8月15日/J1第24節 横浜F・マリノス5-1大分トリニータ(ニッパツ)
横浜F・マリノスが大勝だ!
ニッパツに大分トリニータを迎えた試合で、FW前田大然がハットトリックを達成し、FWレオ・セアラが2得点を奪取。ゴールだけでなく90分にわたってアタッキングサッカーを披露してみせた。24試合を消化して勝ち点56に達し、同じ消化試合数の首位・川崎フロンターレとの差は「6」。直接対決を1試合残しているだけに、肉薄といっていい状況だ。川崎の独走に“待った”をかけることができるのは、横浜マリノスしかない。
「五輪であまり試合に絡めず、その中で悔しさを感じた」
試合後にこう気持ちを明かした前田大然は、大分を相手に3ゴール1アシストを記録してみせた。前田は東京五輪で出場機会に恵まれず、出場時間はわずかに65分(3試合)。しかも、その65分間はストライカーではなくサイドハーフとしての出場だった。フランスを相手に1得点を奪ったものの、その良さを出したとは言えず、不完全燃焼に終わった大会だった。
そして、東京五輪後にチームに戻って出場した清水エスパルス戦と名古屋グランパス戦の2試合で無得点。「フィジカル的には東京五輪から戻ってきて、正直、落ちていました」と内情を明かしたケヴィン・マスカット監督だったが、2試合連続で先発起用した指揮官の思いに応えたい気持ちは強かったはずだ。