ヨーロッパの各国リーグが続々と新シーズンの幕を開けている。一方で、ピッチ外の勝負もホットだ。補強をめぐるマネーウォーズである。
この夏のヨーロッパの5大リーグで、補強に費やした金額でトップを走っていたのはマンチェスター・シティだった。ジャック・グリーリッシュの獲得にあたり、25歳のMF本人には背番号10を、所属していたアストン・ビラには1億ポンド(約152億円)とも報じられている金額を与えたのだから、それも当然だろう。シティは他にも、ブラジル人ウィンガーのカイキ獲得に、ポンと1000万ユーロを支払っている。
だが、ここに追随するクラブが現れた。地元のライバル、マンチェスター・ユナイテッドである。
昨夏にも獲得の噂があったボルシア・ドルトムントのジェイドン・サンチョを、マンチェスター・ユナイテッドは8500万ユーロ(約110億円)を支払って手に入れていた。ちなみに、ドルトムントに支払われた移籍金のうち15%は、サンチョがドイツに渡るまでアカデミーで育てていたマンチェスター・シティの懐に入るという……。