【J1分析】酒井宏樹「連携面は10のうちの1か2」でも魅せた「日本代表の実力」【浦和レッズ対サガン鳥栖】酒井宏樹の移籍初戦(1)の画像
9年ぶりのJリーグ復帰となった浦和の酒井宏樹 撮影/渡辺浩樹(SONYα9Ⅱ使用)

■8月14日/J1第24節 浦和レッズサガン鳥栖 (浦和駒場)

 14日にJ1第24節が行われ、浦和レッズの聖地として名高い浦和駒場スタジアムでは、浦和レッズとサガン鳥栖が対戦した。試合は、新加入の江坂任が2得点に絡む活躍で浦和が勝利した。

 今夏に大型補強を行った浦和のスタメンに今節も注目が集まった。前節の札幌戦で移籍後初スタメンとなった江坂任は今節もトップ下で起用された。また、DF酒井宏樹も4バックの右SBで先発し、移籍後初スタメンを飾る。さらに、先日、水戸ホーリーホックからの移籍が発表されたMF平野佑一もボランチで先発し、元デンマーク代表のDFアレクサンダー・ショルツもベンチ入り。リーグ後半戦に向けた“新生レッズ”が始動した。

 東京オリンピックでも存在感を示した酒井は、この試合でも日本代表らしいプレーを見せた。特に序盤は鳥栖にボールを保持され、浦和にとっては苦しい時間帯が続いたが、右サイドの酒井が起点となってボールを運び、チャンスを演出していた。右サイドを往来するその姿を見た浦和のサポーターにも「酒井がボールを持てば何か起こるかもしれない」と、強く意識づけたに違いない。

 激しくプレスに来る鳥栖の選手に対しても当たり負けせずに、長らく海外の第一線でプレーしてきたそのフィジカルの強さを見せつけた。

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