■8月9日/J1第23節 横浜FC2-0名古屋グランパス(ニッパツ)
東京五輪の中断期間を終えて再開されたJ1リーグ。最下位からの脱出を狙う横浜FCは、名古屋グランパスに完封勝利した。開始わずか9分でオウンゴールを誘うと、33分に松尾佑介が追加点をゲット。選手を交代しながらゴールに迫る赤鯱軍団の猛攻に耐え抜き、今季初の連勝を掴んだのである。
早川知伸監督が「勝負の決め手になったのは、フォーカスしてキャンプからやってきた守備の部分です。守備から早い攻撃は意図的なところを出せ」たと試合後に振り返ったように、横浜FCの守備と速攻がこの試合の結果を白星へと導いた。前線からの献身的で強烈なプレスで名古屋のリズムを失わせ、ボールを握れば素早く連動して攻めあがる。最下位から脱出しようとするチームが、東京五輪の中断期間に積み重ねたものだ。
それと同時に、新加入選手の存在感も大きかった、横浜FCは、今夏、外国人選手5人を新たにチームに迎え入れた。GKに、東京五輪U-24ドイツ代表にもメンバー入りした、スベンド・ブローダーセン。最終ラインには、ブラジル人CBガブリエウ・コスタ・フランサ。中盤に、FC東京からレンタルで獲得した、ブラジル人MFアルトゥール・シルバ。そして前線には、サウロ・ミネイロとフェリペ・ヴィゼウの2人だ。この5人のうち、この試合にはA・シルバを除く4人がメンバー入り。GKスベンドとDFガブリエウがスターティングメンバーに名を連ね、前線2人はベンチスタートとなった。