■中断の仕込みだけじゃない「もう一つの勝因」
追加点の場面も、ボールを持ってから素早い攻撃が実を結んだものだ。横浜FCの最終ラインからのボールを渡邉が競り、センターサークルにいた松浦拓弥に渡す。松浦はトラップしたボールを、次のタッチでスルーパスに。これに反応した松尾は名古屋のセンターバック2人の間を走り抜けると、名手ランゲラックも触れない軌道でゴールを奪ってみせた。
「キャンプでも充実した時間を送ることができましたし、ここまでの準備も、しっかり進めることができました」と早川監督が誇るのも当然の出来だった。
東京五輪で中断された1か月で仕込んだ、守備と素早い攻撃。横浜FCは再開初戦でその成果を存分に見せたが、この試合における勝因はもう1つある。それは、新加入外国人選手の存在だ。