■「3位決定戦は全部、遠藤航が絡んでいた」
大住「日本の3位決定戦のほうに話を戻すけど、やっぱり前半は重かった。まるでニュージーランド戦を見ているようだった」
後藤「重くてもなんとか耐えて、と思っていたら、耐えているうちにやられちゃった」
大住「あの1点目のPKは痛かった」
後藤「3位決定戦は全部、遠藤航が絡んじゃったね。ファーストシュートを打ったのも遠藤だし、そのあとにPKも取られた。決定機に顔を出したと思ったら、キーパーのギジェルモ・オチョアとぶつかって警告を受けたし、2点目のフリーキックで失点した場面でも、5番のヨハン・バスケスが走ってきた時も遠藤がマークしていた。
最後の3点目、11番のアレクシス・ベガについたのも遠藤。全部の場面に遠藤が絡んでいた。
だから僕は、後半は遠藤が点を取って逆転するのか、って期待していたんだけど、それは叶わなかったな」
大住「遠藤もそうだけど、吉田も疲れていたね」
後藤「それはしょうがないよ」
大住「1点目のPKになった時、右サイドで吉田が酒井宏樹に展開して、酒井から前に出て、そこで久保建英と堂安律が絡むんだよ。そこで取られるんだよね」
後藤「そう。最後は堂安が久保に出そうとして取られていたね」
大住「あそこで取られたのが、あのまま持っていかれた原因になった。あの場面で言えるのは、ひとつは吉田の状況判断が、ちょっと……なんせ右サイドがギシギシに詰められていたから。あのへんで、どうにかいなしたかった。あそこらへんから始まっている気がした。久保と堂安のところに行った時は、もう3、4人に囲まれていたからね」
後藤「無理に繋ごうとしないでね、タッチに出したってよかったんだよね」