■圧倒的な存在感!久保建英が示した意識とは…
前半34分、左サイドでロングボールを受けた久保は、ペナルティエリア内で仕掛けると右足のシュート。これはゴールとはならなかったが、ようやく久保がシュートを放つシーンが見られた。序盤はスペインに圧倒的に支配されるも、前半の終盤には日本がチャンスを作り出せるようになる。久保はシュートを放った1分後、またも左サイドでボールを受け、マイナスのパスを供給。しかし、堂安律には合わず、ゴールとはならなかった。この形は東京五輪前の強化試合でスペインと対戦した際のゴールと似ていたが、今回はそこをスペインが防いだ。
続く43分にはカウンターから林大地がボールを受け、右サイドを走る堂安へパス。堂安はボールをキープすると、後ろから走り込んできた久保にパスを送る。久保はそのままドリブルでエリア右まで運ぶと、中央にクロスを供給。ニアで林が合わせるが、惜しくも相手に防がれゴールとはならなかった。
スペインに押し込まれるシーンはあるものの、日本のチャンスとなると久保が積極的にボールに絡みゴールへ向かう姿勢を見せていた。久保はボールを受けると、常にゴールを意識し、シュートまで持っていく意思が感じられた。78分には久保が左サイドで仕掛けると、相手に寄せられながらもエリア左から強烈なシュート。スペインA代表の守護神でもあるウナイ・シモンはキャッチできず、弾くのが精一杯だった。攻撃ではボールを持つと圧倒的な存在感を発揮し、スペインを苦しめていたと言える。