■「森保監督は全員を働かせているからね」
大住「森保一監督は、日本代表の方向性を示しているよね。もちろん個の力は大切なんだけど、それがチームとしてどうやって戦うか、いかにチームのために戦うか。それを徹底している。いまのアンダー24の天才タイプの選手達に、しっかりとやらせている」
後藤「どの監督でもみんな言うけどさ。グラウンド上であそこまで表現しているのは大したものだよ」
大住「イビチャ・オシムだってさ、ひとりなら戦えない選手がいてもがいい、って言っていたくらいなのにさ。森保監督は全員を働かせているからね」
後藤「ディエゴ・マラドーナは別だけどね。1試合に1得点をあげる選手がいたら何をやったって文句はない。釜本だって、守備はやんなくていいや、となっていた」
大住「けど、いまでは1試合1得点をあげる久保も守備をしている。すごくちゃんと戻っている」
―日本には期待したいところですね。
大住「今回の決勝トーナメントでは、日本と反対のブロックになった韓国、メキシコ、ブラジル、エジプトのなかでは、メキシコとエジプトが上がってくる気がする」
―韓国はどうですか?
後藤「韓国の人は組み合わせが出ると、ここには勝てる、ここには引き分けでいい、っていう計算をみんな言うんだよ。監督や選手も含めてね。それがあの国の文化だから、別に良い悪いの話じゃない。
対して、日本人の傾向は、どこの国と当たっても、相手は強いです弱くありません、っていう文化。そこの違いがある。今回も韓国は組み合わせが発表されたら、日本のグループはかわいそう、ウチはラッキー、って言ったじゃない? それがあの国のスポーツ文化なんだよね、それで楽しんでいる」
大住「けど、それがニュージーランド戦での韓国の負けにつながっている部分もあるんだよね」
後藤「いまごろ韓国メディアは、日本はトーナメントで良い位置にいる、韓国は大変だ、みたいな報道をきっとしていますよ」