東京五輪での冒険はスタートして、自らの力で勝利を引き寄せた。だが、久保建英の「行く先」は、まだ決まっていない。
東京五輪開催前に日本期待の若手の移籍先は決定するのではないかという憶測が流れていたが、そうはならなかった。まずは自国開催のオリンピックに専念だ。新たなクラブが決まるのは、その後になるだろう。
新しい可能性を探す日本の宝に、ぜひオススメしたいチームがある。
現在、久保の保有権を有しているのはレアル・マドリードである。
R・マドリードでは今夏、監督交代が行われた。ジネディーヌ・ジダン前監督が辞任して、カルロ・アンチェロッティ監督が就任した。アンチェロッティ監督にとっては、R・マドリードでの2度目のチャレンジになる。
監督交代は、選手にとって大きな転機になり得る。久保にもまた、そうした経験はあるはずだ。
だが、アンチェロッティ監督との直接の触れ合いで触発されることはなさそうだ。R・マドリードでは現在、エデル・ミリトン、ロドリゴ・ゴエス、ヴィニシウス・ジュニオールがEU圏外枠の3枠を占めている。また、「ブレグジット」の影響でガレス・ベイルが2021-22シーズンからEU圏外枠の選手になる可能性がある。そうなると、久保はレンタルで再び放出されることが濃厚だ。