■「メキシコは本当に厄介だよ」
―そして、第2戦はメキシコですね。
大住「メキシコは足腰がバチバチに強くて、技術も高い。試合を決める選手も持っているし、強いよ」
後藤「ここ最近の日本は、どことやっても負ける気はしなかったけど、去年11月のメキシコとの試合では完敗だったからね。オリンピックチームだって国内組ばかりだから、しっかりフルメンバーが揃ってくるわけでしょ?だから、このグループじゃメキシコが一番強いよ」
―メキシコが一番怖いと?
大住「まとまっている」
後藤「オリンピックには国を挙げて取り組んでいるからね。成功体験だってあるし」
大住「12年のロンドン五輪で優勝しているからね」
後藤「本気度が高いよ」
大住「国外組はひとりだけなんだよね」
後藤「だから、招集したい選手は全て招集できるわけだよ」
大住「あと、いつもキーパーが良いしね。メキシコ戦は本当に大変だと思う」
後藤「フランスはメンバーを集めるだけで大変なチームだから。招集した選手だって本気度は低いよ」
大住「モチベーションが低いよね」
後藤「早く帰ろうぜ、ってね。だから、ヨーロッパの中ではスペインだけが異常なんだよね。ユーロに出た選手まで、なんであんなに連れてきたんだろう」
大住「疲れている、ってルイス・デ・ラ・フエンテ監督が言っていたよね」
後藤「そりゃそうだよ。彼ら、下手すりゃ次のシーズンを棒に振っちゃうよ」
大住「勝ち点3を持ってメキシコと当たれるか。それがすごく大きい」
後藤「それでメキシコと引き分けて、勝ち点4にしておけば、それが合格点だね。もし勝ち点6になれたら狂喜乱舞だよ」
―そしたら、フランス戦はメンバーを落とせますね?
大住「出ていない選手を出せるよ」
後藤「橋岡大樹に頑張ってもらってね。彼は身体能力が長所なんだから、フランスの身体能力が強い選手たちを相手にして奮闘してくれよ、って。本当に身体能力がすごいんだから」
大住「ヘディングが強いんだよ」
後藤「立ったままの跳躍がすごいんだ」