■京都にはJ3得点ランク2位のFWが加入

 J1昇格争いを演じるチームでは、チョウ・キジェ監督率いる2位京都がJ3の福島ユナイテッドFCの得点源を獲得した。ナイジェリア生まれのオリグバッジョ・イスマイラだ。

 1998年8月生まれの22歳は、19年4月に福島の一員となり、同年は19試合出場で4得点をあげ、20年シーズンは33試合に出場で13ゴールを記録した。今シーズンは福島でのラストマッチとなった11日のFC今治戦で2得点を叩き出し、得点ランキング2位の8ゴールをマークしていた。5月にはJ3リーグの月間MVPに選出された。

 イスマイラは「シーズン途中で離れることになり申し訳なく思うが、もっと自分の力を示すために、上のステージでプレーしたいと思った」と率直な思いを明かした。

 京都の前線では、ピーター・ウタカが大黒柱となっている。イスマイラと同じナイジェリア出身のエースは、今シーズンも好調を維持している。2シャドーのポジションでは、キャプテンの松田天馬宮吉拓実中川寛斗荒木大吾らがしのぎを削っている。福島では絶対的なレギュラーだったイスマイラだが、京都ではポジションをつかみ取っていく立場だ。

 いずれにしても、パワーとスピードを兼ね備えたこの男の加入で、攻撃のオプションが増えたのは間違いない。イスマイラの新たな冒険が、間もなくスタートする。

  1. 1
  2. 2
  3. 3