■試合後に明かした本音

 マリノスの今季の無失点試合はこれで10を数えた。リーグ戦フル出場を果たしているマルチンスの力と闘争心とキャプテンシーが大きいことは言うまでもない。だからこそ、この試合に出たとしても、「今後は経過を見てメディカルが対応することになります」(松永監督)と言う。

 当の本人は、「衝撃は強かったのですが、ぶつかったのがボールだったのでクラっと倒れはしたのですが、その後、頭がクラクラしませんでしたし、痛みもありませんでした」と状況を説明。そして、「セットプレーで危ない時間帯だったので、早くピッチに戻りたかったのが本音です」と、またしても闘争心をのぞかせた。

 これでJリーグは中断期間に入るため、マルチンスに焦りを抱かせることなく、時間をかけてコンディションを注視していくことができる。

 そして、チームは2位をしっかりキープ。首位・川崎フロンターレをさらに猛追することに成功している。今夏には宮市亮が新戦力に加わるなど、追撃の手を緩める気配はない。8月の再開後、さらなる躍進をどう見せるのか。逆襲の体勢は整った。

 

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