Jリーグはシーズン後半戦に突入する。頂点を、あるいは残留など、それぞれの目指して各クラブが熱い戦いを繰り広げている。
ピッチ外でも懸命の努力は続く。より高みを目指すための補強によるチーム強化である。
横浜の2クラブはドイツから即戦力を獲得した。一方で、選手を送り出すクラブもある。
サガン鳥栖は7月5日、豊田陽平の栃木SCへの完全移籍を発表した。
豊田は2010年に当時J2を戦っていた鳥栖に加入。2年目の2011年はリーグ戦38試合で23得点を挙げ、J1昇格の原動力になった。その後もJリーグベストイレブン選出、日本代表入りと活躍を続けたが、本人が移籍に際して残した言葉のとおり、その歩みは鳥栖とともにあった。韓国への半年間の期限付き移籍はあったが、長くにわたって汗を流した功労者を、鳥栖のファンは感謝の意とともに送り出すことだろう。
豊田の行き先である栃木は現在、J2で17位と苦しんでいる。だが、日本代表にも入った豊田を獲得するなど、反撃への意欲は高いようだ。
5月にはアビスパ福岡から三國ケネディエブスを育成型期限付き移籍で獲得し、すぐさま起用するとそこから栃木は4戦負けなしだった。さらに6月末には、昨季も所属していたオビ・パウエル・オビンナを再び横浜F・マリノスから育成型期限付き移籍で招き、やはり直後に先発起用。FC町田ゼルビア相手に引き分けている。混戦のJ2で、新たな変化の触媒となるかもしれない。
ここでは育成型期限付き移籍も含め、今年5月以降、7月6日までに正式発表されたJ1クラブの動向を画像でまとめた。
(画像でポジションと名前の間にある「完」は完全移籍、「期」は期限付き移籍、「復」は期限付き移籍からの復帰を表す)